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百年芸能祭 @ 南三陸 報告 その2 by ふかじゅん


9月18日 

2日目は、川島先生の案内で、気仙沼のエビス様に会いに行きました。

神明崎は、気仙沼湾にあります。ここの漁港は大きくて、船もまた立派。カツオ漁が盛んです。

なので三代目恵比寿様は、カツオを持っておられました。

えびす様は、いつもタイをもってるんですが、ここはカツオの豊漁を願って!さらに二代目恵比寿様も、いらっしゃいました。こちらは、海から引きあげられた恵比寿様 タイをもっておられます。

ここでも西宮のえびす様と一緒に踊り供養。

 

次に向かったのは、リアスアーク美術館です。

常設展示として「東日本大震災の記録と津波の災害史」のあるところ。私たちが、3月に大阪で被災物ワークショップは、この美術館の展示物の写真の展示とそれに呼応するそれぞれの増殖した言葉や身体、音楽などの表現するものでした。

 

展示は、実際に被災したモノたちの展示と、数多くの当時の写真。そして山内館長による被災物に書かれたキャプションと解説が、私たちにない身体感覚で語られていて引き込まれます。こんなに文字の多い展示は経験ないくらい。読み続けました。

館長は、今後の減災のためにできることがあると。人間が動けば被害は小さくできるはずであると言います。これから起こる南海トラフ地震に向き合うことを、逃げずに考えなくてはなりません。

 

被災地の写真の解説から拾った言葉(そのままではありません)

・あちこちでトタンなんかが 風でカラカラ カラカラなる音

・重油のにおい

・クリスマスツリーのように建物に引っかかったロープやなんか

・インスタントラーメンのようにグチャグチャに圧縮された鉄筋

 

五感に響く言葉たちでした。ガレキではなく、被災した物たち。

 

美術館を後にして、安波山に向かいます。

アンバ様という江戸の流行神で、神輿が飛び回り、食ったり飲んだりヨイヤサと騒いだりしたそう。

それに因んで、気仙沼では山の名前「安波山」となったと川島先生の本にありました。

今はハイキングコース。途中まで車で行き、20分ほどの山歩きなのに大汗をかいて登りました。

山頂では、鎮魂チンドン。ぎゃあてぇ ぎゃあてぇとグルグル周り一切供養をしてまいりました。

 

この旅は、隙間なくどんどん続きます。